紙の基礎知識

紙の基礎知識

紙の基礎知識

サイズについて

サイズについて
●紙全判(紙屋が通常在庫している紙のサイズです)

紙の厚さについて

紙の厚さについて
紙の厚さはkgで表現します。よく用紙の厚さで「四六判 135kg」や「菊判 93.5kg」とあります。厚さを表現するのに「kg」ってしっくりきませんよね。しかも、違う「kg」表現をしておきながら同じ厚さの紙をいうことがあるなんて面倒ですね。
紙の厚さは全判が1000枚の時の重さを使って表します。この2つ、一枚の厚さは一緒です。でも四六判の方が菊判より大きいので、1000枚時の重量は四六判の方が重くなります。見本帳に同じ紙なのに違う「kg表示」がされているのはこういうことなんです。例えば、四六判135kgとは、分かりやすく通訳すると「この紙は四六判(788x1091mm)の大きさにして1000枚重ねると135kgの重さがあります」となるんです。紙の厚さをkgで表す時は、その紙のもとの大きさが影響しているといえます。

紙の単位と重さについて

紙の単位と重さについて
一般的に紙は1枚・2枚・3枚・・・と数えますが、1000枚になると1連と呼ばれます。例 ①1500枚 1.5連 ②5250枚 5.25連
連量とは 1連(1000枚)あたりの紙の重さ(kg)のことです。※板紙は100枚単位になっており、100枚を1B連(ボード連orビー連)と呼びます
紙の重さで「64g/m²」 等の表現があります。「g/㎡からの連量(kg)の算出方法」紙1枚あたりの重さの計算(g)を行い1000をかけます。縦(m)×横(m)x米坪(g/m²)x1000(枚)
例:米坪64g/m²のA4サイズの紙の連量はいくつになるでしょうか? 0.297×0.210x64(g)x1000(枚)=3,991.68g=3.991kg  答え4kg=A4の紙1000枚で4kgの重さになるという事です。

紙の目について

紙の目について
見本帳等でよく目にする「四六判 T目」であったり、「菊判 Y目」という表記についてご説明します。紙には繊維の流れの表し方として「T目(たてめ)」・「Y目(よこめ)」という表現をします。簡単に言えば、繊維の寝ている方向とでもいいましょうか。実用面では、「折る」という作業に影響してきます。また、紙は、熱を加えたり、湿気の多い場所では目と平行に「カール」する特性があります。プリンターの「紙詰り」はこれが原因の時があります。
よって、A3を二つ折りにしてA4のリーフレットを作るときは、A3Y目の仕上がりが理想的です。

紙の断裁

紙の断裁
紙の断裁の表
紙は、皆さんが使いやすい大きさに断裁されます。
仕上がった紙の数によって○切という表現をします。 *断裁加工は、1包(全紙の包装単位)をひとつと考えます。 例) 上質紙の四六判90kは250枚包です。この250枚を切っても、全紙1枚を切っても断裁加工代は同じなんです。 結論)断裁は多く切ったほうがお得です。
●紙の包装枚数は連量によって異なります。①上質 4/6判 T目 <55> 500枚包装 2包 1連(1000枚) ②上質 4/6判 T目 <70> 250枚包装 4包 1連(1000枚) ③上質 4/6判 T目 <135> 125枚包装 8包 1連(1000枚)
A4、A3等のJIS規格を全判規格から取ると以下のようになります。

紙の価値に関して

紙の価値に関して
紙の価格(一般紙)は、「kg」で表現します。例えば、200円/kgの紙があったとします。これは、「その紙を1kg=200円で販売しますよ。」ということになります。前項で、説明したとおり、紙の連量表示は紙1000枚の時の重量を示します。ですから、200円/kgでA判の57.5kgの紙が1000枚の時の価格は・・・200(円)×57.5(kg)x1(連)=11,500円…となります。では、こんな場合はいったいいくらになるのでしょう?あなたが、180円/kgの「上質紙 菊判 93.5kgを 5250枚」使用するとします。さて、紙代はいくらになるでしょう?180(円)×93.5(kg)x5.25(連)=88,357円 …となります。
特殊紙は基本的には「枚数単価」。紙によっては「m単価」や「m²」で取引される商品もあります。

おまけの応用問題「紙の目編」

おまけの応用問題「紙の目編」
問題!「A3 T目」の紙は、どのように加工されるでしょうか?
答え.そうです、「A3 T目」の紙は「A判  T目」の紙を4才にして加工されます。紙ってややこしぃですよね・・・
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